はじめに

弊社の取り扱い商品ではっきり言って主力とも言えるミラーシリーズ。
現在、MP-T(ノーマルミラー)とMP-HC(ハードコートミラー)、それにMP-H18(ハーフミラー)があります。
今回のお話は、お客様から寄せられた質問にお答えする形になります。
それはごくごくシンプルに「ノーマルミラーとハードコートミラーの違いがよく分らない。」って問いです。
商品ページにはそれぞれの特徴を書いておりますが、もう少し分りやすく説明を試みたいとおもいます。

見た目は?

まず見た目の違いから。
これはもうミラーなんでぱっと見は区別つかないと思います。
実際、鏡の反射を示す数値はノーマルもハードコートも同じです。
大阪産業技術研究所で実測した結果、波長データで最高値80%という数値がでております。
ま、この数字は分る人がご覧になって初めて有効なものですから。
一般的なガラス鏡が85~95%と言われてます。(数値のばらつきは製法によっての違いですね。)
ですからガラス鏡には敵わないにしてもそれに準ずる反射があると思って頂いて構いません。
社内の人間的にはこんな見分け方をしてます。
ノーマルミラーには半透明のPE製保護フィルム、ハードコートミラーには透明のPET製保護フィルム。
どうです?みたまんま、商品の本質ではなくどシンプルに外観だけでみたらこういう違いとなります。

では決定的に何が違うのか?

それを問われれば名前の通り「ハードコート」処理をしているからとしか言いようがありません。
フィルムの表面にハードコート、つまり表面を硬くする処理がされてます。
つまりハードコート層のあるなしが決定的な違いです。

ではどれほど硬いのか?

少々専門用語も交えて説明します。
フィルムの状態を保ったまま、表面を硬くするには限界があります。
余りに硬すぎると巻物にできないからですね。
あとは技術的な事やコスト的な事情もありますが。
表面の硬さを表す項目に鉛筆硬度というものがあります。
鉛筆を一定の圧力で対象となる面に押し当て、傷がいく値を観察する試験方法です。
傷がいった時のその前の鉛筆の硬さで表す方法ですね。
鉛筆のBとかHとか、その硬さを表す方法です。
それでいくと弊社のハードコートミラーは鉛筆硬度でHという数値です。
これは大阪市工業研究所にて実測しました。
かたや、ノーマルのほうはHBという数値です。
パット見で違いがわかるサイトがあったので一応リンクしておきます。

鉛筆硬度の違いのリンクはこちら。

さてさて、まだまだこの数値だけだと一般の方には当然違いはお分かりいただけないと思います。

もっとわかりやすく説明してみると…。

そもそもなぜハードコートが必要だったのかというところからになります。
それはお客様の要望からでした。
「ミラーの映りは綺麗なんだけどちょっと拭き掃除したら傷が入っちゃって。」
こんなお声があったんですね。
その問題を解決する為のハードコートだったんです。
日常的にお使い頂くと、当然手垢や油脂などで汚れが気になります。
それを雑巾や布で拭き取った際に傷が入ってしまわない硬さ、それを付与する為のハードコート処理だったんです。
鉛筆硬度でのHとHB、これには布拭掃除で傷が入るか否かの違いとなる訳です。

まとめ

日常的なシーンで指紋などの油脂汚れに晒される場合、圧倒的にMP-HC(ハードコートミラー)をお勧めします。
それは、布拭きのメンテナンスで綺麗な状態を保ち、永くお使い頂けるから。
片や、めったに人の手が触れたりしない場所や、短期間の展示で使い捨てに近いような用途であればMP-T(ノーマルミラー)でも十分お役立て頂けます。
お客様の用途に合わせてどちらかのミラーをご提案できるというのも、弊社にとっての強みではないかとも考えております。
今回、こちらではよりシンプルな説明に徹底したつもりです。
より詳しい説明については、ぜひこちらの商品ページをご覧いただければと思います。
ご検討の程、宜しくお願い致します。