はじめに

新型コロナウィルスの感染が拡大してから一年が経過いたしました。
我々の事業の内容も少しづつ変容しております。
その中で一点取り上げたいのが、樹脂鏡の活躍の場が少々変わってきたという事。
弊社では最上級クラスとして、姿見にも使える大判サイズ(約900×1,800㎜)の提供も可能です。
一応これを姿見仕様と称してご案内する事もございます。
但し、ガラスとは違い微妙なメラつきがありますので、激しい動きを伴う箇所での使用には向いておりません。
コロナ禍以前は、工場などでのフィッティング(身だしなみチェック)用の姿見として、散発的にお引き合いを頂戴してきました。
ところが、このコロナ禍以降は別のシーンでの使用が目立ってきました。
それはずばり個人様宅で自室をトレーニングスペースに改造した案件です。
三密になり易く不特定多数の人が耐えず手を触れるフィットネスジムなどの空間・器具。
ジム通いをとりやめるなんてお声もよく耳にしました。
そんな中、どうしても健康維持の為に器具をつかったトレーニングを継続したい一部のお客様が、自宅の一室を改造しプライベートジムのような空間を実現するケースが増えてきたわけです。

お客様ご提供:弊社姿見仕様使用例


振動対策として床にゴム・クッション材を敷き詰め、好みの器具を揃えた後、「何か足りない」と多くの方が感じるそうです。
そして最終的にはご自身の体の状態を確認するためにミラーが欲しくなるんですね。
そう、大体が後付けになってしまいがちなので、ガラス製の大きな鏡を採用し辛くなります。
そうこうしているうちに巡り巡って弊社の素材にたどり着かれるケースが少なからずありました。
但し、弊社は素材を作る事は出来ても、いわゆる取り付け施工のプロではありません。
本格的な施工に関しては、結局その道のプロである工務店様等の手をお借りするのが無難です。
ただ、比較的取り付けが簡単そうな箇所に限った場合において、今回の表題である「樹脂鏡を貼る為の両面テープ」がお役立ていただけるというお話です。

セキスイ#2310

樹脂ミラーを壁面に貼るには色んな方法・アプローチがあると思います。
その中で一番簡単でてっとり早いのは両面テープで貼ってしまう事ではないでしょうか?
ただ、貼るといっても色々制約があります。
この制約・条件についても含め、弊社では積水化学工業社製「セキスイ#2310」という品番の両面テープが適していると判断し、取扱っております。
元のサイズは450×1,000㎜のシート状ですが、弊社ではこれを47Φの丸型に打抜いて使用しております。


元々は建材用のガラス鏡の仮固定用の両面テープです。
弊社は厚みが5㎜タイプを採用してます。
発泡ウレタンがベースになっておりまして、この厚みが一定の荷重に対して強い保持力を発揮します。
建材用のガラス鏡はこのテープと接着剤を併用し、更に金物も使って壁面に固着します。
弊社の姿見仕様は、同じ厚みのガラス鏡と比べて重さは約半分です。
下記の条件の壁面であればテープ単独でも十分取り付けが可能で保持力も十分保たれます。
・なるべく平らで平滑な壁面。(防汚や離型コート面は平滑でも粘着が付かなかったり剥離する恐れがあります。)
・粗面、凹凸面、砂壁、塗り壁、壁紙面は避けて下さい。
・浴室など湿気の強い箇所での使用は避けてください。
・金属の焼き付け塗装面など一見ツヤがあって平らな塗装面でも、塗装浮きがあると剥がれてくる恐れがありますのよくご確認下さい。
とにかく初期・経時共にかなり強力に接着するタイプですが、相性もありますので事前によくご確認してから使用してください。

大判を貼る場合、なるべく等間隔で広範囲に配列した方がより安全です。
おおよその位置を事前にしっかり検討しておきましょう。

これ以上なく慎重すぎるくらいで十分です。
樹脂ミラーなので、万が一剥離・落下しても割れたり飛散する事はありません。
が、勿論ですが剥離・落下に繋がらないに越したことはありません。
これが一番重要です。
基本的に施工場所を把握できませんので、状況に応じてテープ以外の選択肢もお考え下さい。
もし、テープでも十分取り付けが可能な場合、御要望あれば弊社にてテープを貼った状態での発送も対応いたします。
勿論、ミラー・テープ別々での納品も可能です。
また、テープ単体のご依頼もお待ちしております。