ディアライトMSとは
弊社では共栄産業株式会社製のMS素材「ディアライトMS」をアクリルの代替素材としてお勧めしております。
このMS素材とは、アクリル樹脂とスチレン樹脂を重合した素材となります。
従いまして、アクリル樹脂のよいところとスチレン樹脂のよいところを併せ持った素材とも言えます。
とくに最大の特徴はインク適正が良好であること。
近年、UVインクジェットプリントによるアクリルグッズ制作が盛んになっておりますが、一部インクとの密着不良もよく耳にします。
その為、本来では必要のない下処理・アンカー処理が必要になってコストアップ・納期遅延に繋がる事例もあるとか。
弊社が推奨するディアライトMSでは、アンカー処理なしで密着し辛い白インクも難なく印刷する事例があります。
今回、協力会社であるBIG ONES様の協賛事例でいくつかのサンプルと掲載許可を頂きました。
宜しければ商品づくりの参考としてご覧ください。
白ベースで
一つ目の事例は「サウナ忍者」というキャラクターのキーホルダーです。
弊社では素材の調達・荒裁ち・レーザーカットを担当し、BIG ONES様でデザイン・印刷・アッセンを担当されました。
印刷ともうしてもキャラクター原案は白黒の二色。
単純に考えれば白色のアクリルを使えばという意見もあります。
しかし、アクリル板の基本色の白は「カベシロ」や「骨白」と呼ばれます。
某タレントさんが「白は200色ある」と表現したように、デザイン毎に白と一言で表現しても色合いは千差万別あります。
従いまして、透明ベースにデザイン上の白を印刷しても何らおかしい事はない…かもしれません。
仕上がった商品ですが、白色はきちんと密着しており全然問題ない仕上がりとなっております。

両面印刷も
二つ目に提供頂いた事例は同じくキーホルダーです。
こちらも同じく弊社で生地調達から裁断・レーザーカットを担当し、BIG ONES様でデザイン・印刷・アッセンを担当されました。
色数も同じ白と黒の二色ではありますが、今度は表・裏の両面で印刷されてます。
まず、表面は白でround13と印字してます。

次に裏面。
表面からのバックサイドになるよう、黒を裏刷りする形になります。

バックサイド・裏刷りの場合、アンカー処理をするとヘイズがかかって透明度を犠牲にする場合があります。
密着がよければヘイズのないクリアな質感が表面から見て撮れます。
勿論フィルム加工もできます。
番外編ではありませんが、ディアライトMSにフィルム加工をしたタイプの事例です。
HP-TMタマムシフィルムを貼った生地、樹脂側に白1色です。
生地調達から裁断・フィルム加工・レーザー加工までを弊社で担当し、BIG ONES様でデザイン・印刷・アッセンを担当されました。
ただ、この事例は更に特殊です。
タマムシフィルム側はインクジェットとの相性が悪い場合があり、下処理・アンカー処理が必要でした。
ただ、そこを逆手にとったデザインをBIG ONES様が発送し試された事例でもあります。
アンカーとなる透明インクで模様を印刷したところ、タマムシ特有の虹色の光方に呼応して独特の表情を醸し出しました。



クリックすれば拡大してご覧いただけます。
角度によって輝き方が変化し、模様・テクスチャーが浮かび上がるように見えます。
これを写真だけでお伝えするのが困難なので、TikTokにアップしたショート動画を埋め込んでおきます。
長所と短所
アクリルにスチレンが混ざっている分、コストメリットもございます。
吸湿性もアクリルより低く、その分寸法安定性が増します。
また、比重も1.13と軽く、アクリルやポリカに対して約7%の軽量化が可能です。
ただ、その分短所もあります。
スチレンが混ざった分、熱に対して若干弱くなっております。
レーザーの出力が強すぎると若干熱バリになり易いので、その点は注意が必要です。
あと、これはメーカー担当者も課題と語っておられましたが、単純にアクリルと呼べないという点。
マーケット的にはアクリル製グッズでアクリルキーホルダー「アクキー」やアクリルスタンド「アクスタ」という名称が浸透しています。
これがMS素材という事でアクキー・アクスタと呼べないなどという理由で採用に至らない事も。
そんな些細な事を補ってあまりあるメリットがあります。
是非、ご検討の程お願い申し上げます。