先日、ポリカーボネート(通称PC)と呼ばれる素材に、弊社のミラーフィルムをラミネート加工する案件がございました。

Webサイト上やサンプル帳には対応基材としてこれまでにもPCは取り上げておりました。

しかし、PCは耐候性・耐久性・耐衝撃性・耐熱性など色々優れた特性を持っており弊社が常時扱っている汎用プラスチックより1ランク上のエンジニアプラスチック、いわゆるエンプラと呼ばれる素材でして、汎用プラと比べると非常に高価・高コストであるためにほとんど採用される実績のない材料でもありました。

今回ご依頼頂いた件では、そのPCの特性が必須な使用方法でしたので、お客様の指定とゆう事もありPCを使用するに至りました。

いわば弊社にとってPCでのミラーとしてはほぼ初の量産案件とも言えます。

通常、ポリカーボネートとゆう素材はフィルムラミネート加工をした際に、経時変化によりガスを放出するアウトガス現象がトラブルの元になり易い素材でもあります。

樹脂素材にはPCに限らずアウトガスを起こす素材はいくつかございまして、その知識がないままフィルム加工をしてトラブルになるケースが多々ございます。

弊社では過去の失敗からアウトガスに対応したフィルムをご用意しておりますので、ご安心して下さい!!

その辺りの事情をもう少し詳しく書いたブログがございますので、よろしければそちらの方もご参照願えればと思います。

 

プラスチックの特性(アウトガス)とゆう題名で書いたブログ記事はこちら!

 

今回はMP-HC(ハードコートミラー)とMP-H18(ハーフミラー)でのご依頼でした。

写真は実際に加工したミラーの様子です。

厚みは3.0㎜厚のPCでして、現行弊社で加工できる材料では一番の厚みとなります。

板材メーカーの都合で3×6板が在庫切れの状態でして、やむなく1×2のM板を使っております。

ミラーフィルムが3尺巾なので巾1,000㎜に対し少し耳が出来ております。

表面は二次加工や輸送途中におけるホコリや異物による打痕を防止する為に、1.0㎜厚の発泡PEの保護材を貼っております。

下段の写真は実際に加工後の材料から保護材を少し剥離し、映り込みの様子を撮ってみたものです。

僕のお見苦しい顔のアップになってしまいお詫び申し上げます。(笑)

一番条件的に厳しいPCの3.0厚を経験しましたので、今後は他の厚みでもご予算的に通りそうであれば是非ご相談お待ちしておりますね!!

PC-mirror

PC-mirror2