再剥離両面テープとは
この度弊社では、お客様の要望により日栄化工株式会社様の再剥離両面テープ「透明PET21-WF-R/S」の取り扱いを始めました。
再剥離とは文字通り、一度貼った粘着物を再び剥離させる事が目的です。
再剥離粘着のなかでも粘着力の強さで微粘着や弱粘着の違いがあります。
微粘着とは、ほとんど粘着性を感じず軽く剥離でき、糊残りを感じさせないタイプになります。
このタイプには液晶の保護フィルムなどが多くあります。
弊社がこの度取り扱うタイプは弱粘着になります。
粘着力の強さで表すと「微粘着<弱粘着<普通粘着」といった感じです。
特徴としては、再剥離する事が目的なので普通粘着よりは粘着力は弱いけれど、微粘着よりしっかり確実に貼りつくといったところでしょうか。
例えば、樹脂素材などエンボス処理(凸凹)がかかっていたり、ざらざらした質感のところや、木目などのいわゆる粗面に対してもしっかり貼りつく感じです。
但し、砂壁や和紙など再剥離の際に下地を痛める可能性があるので貼り付け対象には要注意が必要です。
弊社での加工範囲
もちろん弊社では定尺の樹脂板(主に3×6板)への加工がメインなので対応可能な960㎜巾のロールでの取り扱いです。
この「透明PET21-WF-R/S」には再剥離粘着面と一般強粘着面があります。
この一般強粘着面を貼りつけ対象に貼ってしまえばその対象物に再剥離粘着の機能を付与できるという訳です。
0.5㎜厚~通常は3.0㎜厚(最大5.0㎜厚)の硬質板(硬発砲板も可)への貼り合わせが可能です。
加工例
今回、弊社では0.5㎜厚のPET樹脂を芯材とし、表面にMP-HC(ハードコートミラーフィルム)、裏面にこの再剥離両面テープを加工しました。
3×6板の枚葉上の原板に加工した後、社内にて裁断・トムソン型抜きをして40㎜角程度のちいさなミラーに仕上げました。
用途例
例えば、システム手帳などの人工皮革面などはいかがでしょうか。
微粘着と違い、若干糊残りする場合もありますので天然皮革などの手帳カバーには要注意ですが、一年で買い替える手帳程度でしたら剥がし跡に糊残りがあっても関係ないかもしれません。
冒頭にザラザラな樹脂面(粗面)と書きましたが、パソコンのモニター枠なんでいかがでしょうか。
ポストイットの感覚で貼ったり剥がしたり、こんなところにミラーがあるとちょっとした身だしなみチェックに便利かと。
弱粘着で再剥離という特性、きっとお役たてできる用途が沢山あるとおもいます。
是非お問合せ下さいませ。