こんにちは。
さてさて、まだ梅雨が明けきってない大阪ですが、もう既に真夏の暑さですね。
今日はそんなこれからの季節に向けてタイムリー?なお話です。
弊社では数年前の夏場、猛烈な熱射に悩まされてました。
敷地のスペースが限られている事に起因してますが。
午前中東向きに開口している箇所からの日差し、この熱でストックしてある樹脂板材料が熱変形を起こしてしまったんです。
シェードを掛けるなどをして日陰を作り、なんとか対策は施しました。
その時気になって調べた事、これを別のブログにまとめておいたんですね。
すると夏場が近づくこの時期あたりから毎年その記事の閲覧が増える訳です。
ですので、今回はその内容をこちらにリライトしてみます。

熱可塑性樹脂とその耐熱温度

弊社で現在主力の樹脂板素材はPETやアクリルなど、いわゆる熱可塑性樹脂と呼ばれる素材です。
加熱して成型するんで当然再加熱すると変形しちゃいます。
そこで熱にまつわる数値を調べてみました。
・PET樹脂(A-PET・G-PETともに)で熱変形温度はメーカー資料で66℃
・アクリル樹脂板で荷重たわみ温度の項目で92℃
・HIPS(ハインパクトポリスチレン)も荷重たわみ温度で75℃
熱射のきつかった当時、PET樹脂板が熱変形を起こしちゃいました。
という事は、この開口部の資材置き場で少なくとも表面温度が66℃に近づいたということになります。
さてはて、こればっかりは気温だけじゃ測れない数字になりますね(汗)
熱可塑性樹脂なんで当たり前といえば当たり前なんですが。

そのあたりの知識がないまま樹脂材料を使用し、夏場で一番トラブルになり易い例を考えてみます。

夏場の自動車はあっちっち!?

それは何と言っても夏場の自動車の中ではないでしょうか?

日当たりのいい露地の月極、こんなシュチエーションの駐車場を想像してみてください。
そして営業車とします。
夏場、土日の営業の無い日はエンジンすらかけませんよね。
という事はエアコンで車内温度を下げる事もない。

さて、もうお分かりかと思いますが、上記のシュチエーションは弊社の営業車両にまんまあてはまります。
という事は、体験談にもなります。

週末、PET樹脂製の営業見本であるカードミラーを社内に忘れてしまった訳です。
週明け月曜日、営業車にて確認するとカードミラーが熱変形を起こしクルンと反ってしまいました。
他にもボールペンがグニャリと曲った経験もあります。

そこで調べてみるとJAFのサイトでこんな結果が!!

参照元のJAFのサイトはこちら。

夏場、気温35℃、何の対策もしていない黒のワンボックス車、正午から約4時間車内の温度を経過観察したデータです。
これによると、車内の最高温度が57℃で平均温度が51℃、驚くべきはダッシュボード付近で最高温度79℃という結果がありました。

熱可塑性樹脂では夏場の車内ではひとたまりもない

これではPET樹脂はひとたまりもありません。
HIPSやアクリルとて例外ではないかも。
限界温度に達しなくても、たえず高温にさらされ続けると分子構造的に柔らかくなり変形しやすくなるはずですから。
また、樹脂板に限らずラミネートに用いる粘着剤自体にも耐熱限界があります。
粘着剤が耐熱限界を越えた際、溶融したような感触になります。
さわるとネチャネチャして剥がれてしまう事も。
これを業界では糊が沸くなんて言います。

耐熱性を求める場合は熱硬化性樹脂から

自動車の車内、軽量化の為に樹脂素材は多く使われます。
しかし、これは熱に強いものでないといけません。
このあたりは熱硬化性樹脂とも言われております。
詳しくは弊社もリンクさせ頂いてるタツミ化成工業所様のサイトをご覧ください。

弊社取扱い素材で耐熱性といえばコレ!!

ただ、弊社の取り扱い素材でも熱に強いものがあります。
たとえばPC・ポリカーボネイト樹脂です。
熱変形温度でも140℃あります。
ほかにもPVCで耐熱グレードもございます。
もし、耐熱性が求められる場合は、PCなどでお試しください!!

 

熱射カエル

※写真は熱射のイメージしただけのものです(笑)
一応HIPSミラーをカエル型にトムソン抜した製品です。