はじめに

今回は弊社の樹脂ミラーの活用事例について。
今更感が若干ございますが、樹脂ミラーをコレクションBOXに部分貼りする用途についてご紹介したいと思います。

コレクションBOXとは

勿論ミラーが主役ではありません。
腕時計やアクセサリーなど身に着けるものから、フィギア(人形)や模型・ミニカーなどコレクターアイテムなどを誇りから守りつつ見せる(ディスプレイ)為の保管箱の類です。
大抵が透明のガラスや樹脂で出来た箱状のものになります。
ただ、透明のままだと360度見まわす事ができません。
そんな時、箱の一部分が鏡になっていれば正面から観察しても鏡の反射で裏面まで隅々鑑賞する事ができます。
その為、当然ながら一部の商品には最初から鏡張りのものもございます。

鏡面反射で裏面までしっかり鑑賞可能

ディスプレイの手法としては王道なミラーですが、弊社の樹脂製ミラーであれば後付けで簡単に部分的なミラー効果が得られます。

上記の写真、これは市販の樹脂製コレクションBOXの背面に弊社のPET樹脂製ミラーを1面貼ったものになります。
この画角からでもしっかりミニカーの裏側まで鑑賞する事が可能です。

少し視点をずらすとこの通り。
仕様はMP-T(ノーマルミラー)/TA(糊引き粘着)で0.5㎜厚PET樹脂芯材。
シールのように粘着加工が施されており、フラットな面に貼ると写真のような鏡面がしっかり確保できます。

シールのように貼るミラー

PET樹脂の0.5㎜厚の質感についてよく質問されます。
一般的な文房具の下敷きは0.6㎜厚です。
素材としてはPVCやPETが主流です。
ですので、0.5㎜厚のPET樹脂が芯材なのでほぼ下敷きのような質感をイメージしていただくのがご理解して頂き易いかと思います。
この下敷きのような質感のミラーにシールのような粘着が施しております。

離型紙(ハクリ紙)をめくるとシールのような粘着が。
この面をコレクションBOXの背面に貼り付けます。(勿論BOXの内貼りで)
弊社ではコレクションBOXのメーカー様向けに専用のミラーを提供している実績があります。
BOX自体は完全な長方形・正方形ではなく、若干微妙な台形になっていたりします。
従いまして、形状に合わせた抜型(トムソン型)を用意して打ち抜いて製造しております。
もし、シンプルに直角な長方形・正方形であれば型抜きではなく裁断機の切りっぱなしでも製造できます。
そうのほうが型代や抜きシロが不要で歩留まりが向上しコストを下げられる事もあります。

気泡が気になる場合はマトリクスがおすすめ

下敷き程の厚みがあるのでシールやフィルムを貼るよりも気泡などが入る確率は減ります。
また、ミラーを貼った面は裏側から見る意味もないのであまり外観を気にする事はないかもしれません。
ただ、それでも気になる場合は気泡を防ぐマトリクス粘着がおすすめです。

・マトリクス粘着についてはこちらの記事をご参照!

「見せる・魅せる・活かす」為のミラーディスプレイという選択肢

前段でも記しましたが、ミラーが主役ではありません。
ただ、そこに一枚ミラーがあるだけで主役である商品の魅力を増す事ができます。
勿論新たにミラー付きのBOXを設計するも良しですし、既存のBOXにシールを貼るごとくな後付けも良しだと思います。
ミラーに関しては、BOXの内側なので誇りや汚れがつきにくいのでMP-T(ノーマルミラー)仕様でも十分です。(その分コストを抑えられます。)
弊社では0.5・0.8・1.0㎜厚の3種で/TA(糊引き粘着)生地を標準在庫しております。
3×6原板(約910×1,830㎜)1枚分取切の小ロット対応が可能です。
ご検討の程、宜しくお願い申し上げます。