はじめに
弊社の商材にはミラーやヘアライン、ホログラムなどがございます。
ミラーに関しては様々な利用法があり、工業用から日用雑貨向けまでその用途は多岐に渡ります。
しかしながら、ヘアラインやホログラムといった加飾目的が強い商材についてはその用途はぐっと限られてきます。
弊社の場合、什器やディスプレイ用途のお客様に長年ご好評いただいてきました。
今回は、そのディスプレイに少し注目してみたいと思います。
「ディスプレイ」はつまり他に際立たせたい商品を演出する為の飾りなんですね。
このWebサイトやブログ等に商品としてのヘアラインやホログラムの写真を幾度となく撮影してきました。
しかし、目線を変えて他の商品を際立たせるアイテムとして注目してみたらどうでしょうか。
そう、ディスプレイ目線ですね。
ヘアラインやホログラムといった加飾が脇役となるような。
シンプルに商品を飾る背景、特に今回は撮影バックとしての利用法を模索してみる事にしてみます。
前提
それでは実際に、商品撮影のバック(背景)として実際に撮影を行ってみます。
背景はヘアラインとホログラム、今回はHP-17・ドット柄という名称のものを用意しました。
こちらに簡易的な撮影用の照明を用意し、いつも撮影に愛用しているミラーレスカメラで試してみます。
レンズはあまり商品撮影に向きませんが単焦点レンズにて、より明るい写真になるように。
肝心のメインとなる商品について。
これは撮影用小物として、3Dペンにて自作したブレスレッドを使います。
この条件で撮影してみます。
ヘアラインの場合
ラインがちゃんとわかるようにピンとを合わせるのが少し難しかったです。
概ね明るく綺麗に撮影できたかとおもいます。
弊社のヘアラインはツヤありです。
このあたりは好みが分かれるところでもあります。
実際、ツヤがあるので照明を使って撮影すると商品の陰影が少し写り込んでおります。
本物の金属でヘアラインの処理をすればもう少しマットになるので、映り込みは少なくなると思います。
今回、被写体となる商品は黒色の樹脂で成型されたアイテムです。
これがシルバーなどのアクセサリーなんかですと、逆にヘアラインが写り込んだりするかもしれませんね。
商品自体の映り込みなどを意識するともっと難易度があがりそうな気はします。
しかし、かえって金属調の商品を撮影するにはちょうどいい背景なのかもしれません。
ホログラムの場合
今回使ったHP-17・ドット柄は、弊社のホログラムの中でも比較的おとなしめの柄です。
しかし、結果的には背景の方の自己主張が少し強すぎる印象です。
視線・目線がどうしても背景のホログラムに誘導される感じです。
これをアイキャッチ効果といいますが、それにしても被写体のブレスレットの存在感が少々薄すぎますね。
背景がホログラムの場合、もっと存在感の強い商品が被写体の方がいいのかもしれません。
目線を引くという効果はありますが、肝心の商品がきちんと認識されない恐れがあります。
まとめ
おなじ撮影小物でも商品のバック(背景)が違うだけでガラリと印象が変わったのがご覧いただけるかと思います。
ヘアラインという商材が、長年にわたりディスプレイの用途でご愛顧頂けている理由がそこにあらわれております。
一つは流行に左右されない柄であるという事。
そして、シャープでスタイリッシュではあるが、自己主張がそこまで強くない事。
正に商品を際立たせるにはもってこいといった感じではないでしょうか。
片や、ホログラムの方は注意が必要な気がしました。
柄にもよりますが、背景の自己主張が強すぎます。
ディスプレよりも、あえて視線・目線を誘導したい使い方のほうがいいかもしれません。
過去事例ですと、遊興施設でのサインプレートがこれにあたるかと思います。
柄の印象でしっかり目線を引き、その柄に巻けないような色とフォントで文字を構成するなど。
また、舞台やイベント・TV番組のセットや装飾なども同じかと思います。
こういったポイントを押さえて、素材の利用法の参考にしていただければ何よりです。