試作品です。

ちょっとしたご縁で弊社のミラーでオリジナルコースターが作れないかというご依頼を頂きました。
素材や加工方など色々ありますが、せっかくなんでレーザー加工で作ってみようという事で。
レーザー彫刻+カットが活きる形を考えてみました。

レーザー加工なんで素材は勿論アクリル。
オリジナルデザインを活かすにはいつものフィルムを彫刻するタイプもいいんだけど、今回はアクリルの素材に直で彫刻を行う方法を選択。
その為、レーザーで彫刻すると彫刻箇所が白化するキャストアクリルを使う事にします。

仕様

前述したようにベースはキャストアクリル板です。
ただ、押出しと比べると少々割高なんですが、3㎜厚の生地がレーザージョブ用として小口で入手できたので今回はそちらで。
肝心のミラーですが、弊社のフィルムは層間粘着もとてもクリアなので樹脂の透明度がよければフィルムを裏貼りしても十分鏡面性があるんです。
という事でMP-T(ノーマルミラーフィルム)を裏貼りしました。
いわゆる背面鏡仕様という事です。
そしてコースターという事で滑り止めの為に0.3㎜厚という薄手の合成ゴムをフィルム面に貼りました。

レーザー彫刻

反射膜が裏側なので背面鏡仕様となりました。
これで一番上の層がキャストアクリルになったのでレーザー彫刻印字が可能になる訳です。
但し、キャストアクリルへの彫刻印字は白色のみとなるのでご注意を。
このタイプの場合、印字がアクリルの表面に対し、反射層はアクリルの裏側です。
従いまして、アクリルの厚みの分、反射がどうしても二重になってしまいます。
これをゴーストとも呼びます。
あえてゴーストを意識したデザインでもいいですし、デザインが固まって数量が見込めるのであれば、彫刻ではなく表面鏡仕様にして箔押しやシルク印刷などを表面鏡の反射層に直接印字すれば解消はできます。

ご覧の通り、文字やデザインが二重になります。

使用感を試してみた。

コースターという事で事務所にあるマグカップを置いてみました。
ただ、アクリルなのでホット飲料はできれば避けてほしいですね。

依頼デザインで試作したものを持ち込んで撮影した一枚。
ビアグラスをミラーコースターに乗せてみました。
やはりガラス系のコールドドリンクがよく似合う感じですね。
お店の雰囲気や照明とマッチさせるとガラリと印象が変わります。
キャストアクリルなんで着色版も可能です。
もう少したてば本件の詳細も公開できるかと思うので、機会があれば続報・詳細をお伝えしたいと思います。