はじめに

今回はYouTubeにUPした動画の件です。
レーザー加工に関連し、お客様からアクリルへの箔押し・ホットスタンプ加工の可否を問われました。
用途はキーホルダー等のオリジナルグッズ制作。
早速箔押しの外注先に確認して回答をいたしました。
しかし、何を隠そう弊社は箔押し・ホットスタンプ加工で創業しております。
ここ数年、完全に外部委託体制にはなっておりますが、折角の機会なので社内に唯一残っている箔押し機で試してみる事にしました。
また、その様子を動画に残してYouTubeにUPしたという事です。

キーホルダーをイメージし、社内一貫生産

折角やるなら実際の商品になりえるものを作ろうって事で。
まずは弊社の十八番、ミラーフィルム加工(ラミネート)でベースとなるアクリル板をミラーに。
そして導入したレーザー加工機で外径と穴をレーザーカットします。


箔押しの版について

弊社の箔押し加工はプラスチックの小物専門でしたので、使う版は真鍮かマグネシウムがほとんどでした。
当時は比較的安価で保管しやすい薄真鍮でよく版を作ってました。
しかし、当時の製版業者様が廃業されておりましたので、他をあたる必要がありまして。
なかなか薄真鍮を扱っているところがなく、やむなく高価な厚物の真鍮版にしました。
こうなったら完全商品化のイメージ。
たまたま在庫していた金箔が映える家紋の版を制作。
そして実際に箔押しした動画をご覧くださいませ。

余談~家紋について~

今回家紋で製版するにあたっては、最もメジャーであろう徳川家・葵の御紋を選びました。
何せ昭和生まれの社長世代は、水戸黄門や暴れん坊将軍のインパクトが強すぎますので。(苦笑)
家紋を選ぶにあたってはこんな豆知識を耳にしました。
家紋のデザインはそのほとんどが権利の無い、最もポピュラーなパブリックサインだそうです。
ただ、一部商標などで権利化されているものもあるので、要注意です。
独眼竜正宗でお馴染みの伊達家の家紋や、薩摩の島津家の家紋等は権利化されているそうです。

ラミネート/レーザー/箔押しの可能性

今回、シンプルに黒色の押出アクリルにミラー/家紋を金箔押しで仕上げました。
キーホルダーにしてもよし、組紐等を使って根付にすれば和装小物としても違和感ないと思います。
弊社の所有技術である、ラミネート加工・レーザー加工・箔押し加工をフルに活用した事例とも言えます。
フィルムの種類・形状・箔のデザインや種類、この組み合わせでもっと色んな可能性があるかもしれません。
アイデア・デザイン次第で広がる可能性。
ご興味ある方は、是非お問合せお願いいたします。