今日は社内の加工設備で出来る範囲をご説明したいと思います。
理由としては、時折お寄せいただく相談にて、対応できるものとそうでないものが分かれてきたからです。
また、当Webサイト上では正確にお伝えしきれていなかったと判断した為です。
勿論、社外協力工場様のお力を借りて対応できるものもございます。
但し、それも限界がございます。
弊社のネットワークでも対応しきれない場合でも、お客様自身に加工スキルがあったり、対応可能な協力先を御存じの場合もございます。
その場合最終的には、素材のみの提供も勿論対応しております。

因みに裁断機の加工領域については過去にご説明した記事がありますので、御参照願います。

トムソン型抜き

弊社所有のトムソン加工機の能力ですが、スペック上は500×865㎜で加圧能力は50tとなってます。
但し、実際抜き型や当て板等の諸条件を加味した場合、最大450×700㎜にて運用しております。

また、これより大きいサイズで要求された事例にて、社外協力工場にてトムソン打ち抜き430×900㎜とういうサイズが過去最大となります。
因みに素材と厚みについて
硬質樹脂板(PVC・PET・PC)は厚み2㎜まで、アルポリックやアートパネル等のアルミ樹脂複合板は3㎜厚まで対応・実績ございます。
アクリル素材はトムソン型での打ち抜きは出来ません。

上記の写真は「MP-HC(ハードコートミラー)フィルム加工/基材1.5㎜厚G-PET樹脂/鏡面1.0㎜厚発泡PE保護」仕様の生地をトムソン型で加工したものです。
壁面貼りつけタイプの姿見としてご依頼をうけ製造しました。
コーナーに15Rをつけるご希望だったので、直線カットではなくトムソン型抜きを選択しました。
社内設備ではオーバーサイズとなる為、協力工場様に御助力頂きました。

レーザー加工(カット・エッチング)

次にレーザー加工機について。
こちら、機械加工領域的には432×726㎜になります。
これはセット出来る生地の大きさの最大であって、実際加工した場合は約430×724㎜あたりを最大とご理解下さい。

現在、レーザー加工対応の素材はアクリルメインです。(押出・キャスト)
厚みは運用レベルでは5㎜厚を最大としてます。
一応PET樹脂も加工可能ですが、若干カット端面の仕上がりが悪くなります。
縁取りが隠れる用途限定といったイメージになりますね。
PVCとPCはレーザー加工出来ない素材となります。

最後に

トムソンやレーザー加工については、主に変形物を御希望される場合の手段となります。
時折、造形表現や姿見等の大型商品の企画で上記のサイズを越えるご要望をお伺いします。
姿見等のものであれば、直線カットで対応可能です。
1㎜厚の薄板ならば裁断機やシャーリングカット(社外)、1.5㎜以上はパネルソーカット(社外)で対応いたします。
但し、これらも直線カットのみなので、角Rなどの仕上げは対応できておりません。
変形物に関しては機械サイズを越える場合、弊社では対応が難しくなります。
冒頭に記しましたが、加工手段をお持ちの場合は原板単位での提供は可能ですので、是非ともご相談願います。