はじめに

弊社ではこれまでにゴールド調の表現として2パターンの手段がありました。
一つは着色透明板へフィルムを加工し、板側から透過させてミラーやヘアラインのゴールド調を表現する方法。(バックサイド)
更にもう一つはミラーやヘアラインのフィルムの上から更に着色透明フィルムを貼り合わせてゴールド調を表現する方法(オーバーラミ)になります。
特に後者については新型ゴールド調として2018年7月の記事にてご紹介しておりますので、よろしければこちらからご覧ください。
今回は前者のバックサイド式での改良のご紹介になります。

着色透明の色合いについて

着色透明板へフィルムを貼って板側から見る方法には当然ながら板の色調が一番重要になってきます。
従来では、この板については所謂ゴールド専用というものが規格品で存在しませんでした。
そこで比較的「ゴールドに近い色」を探す事になります。
オーバーラミ方式の際はイエロー系のフィルムが入手可能になりましたが、色味的には青金といった印象でした。
バックサイド式としては、元々はPVC(硬質塩化ビニル)のオレンジ透明が最も近いと判断し、こちらをMPT-GL/O(ゴールド/オレンジ)と称して紹介してまいりました。
しかし、こちらはオレンジの赤味が強いので強いて言えば赤金や赤銅調でした。
所謂ゴールド・金色とイメージがかけ離れております。
但し、今回の改良を機にMPT-GL/Oに関しては今後ゴールドミラーとしてご案内する事は取止めといたします。

また、アクリルであればキャスト板に着色透明板の色数が豊富にあります。
そのなかでレモンイエロー色が比較的近いと判断し、試作を行った事例がありました。
しかしながら、黄色味が強くやはりゴールドとしてはしっくりこない印象でした。
実際にヘアラインで試した記事を紹介しておりますので、こちらからご覧ください。

ゴールド専用に調色されたPVC(硬質塩化ビニル)

従来のオレンジ透明はどうしてもゴールドのイメージからはかけ離れておりました。
また、オーバーラミ方式もどちらかのいえば青金になるので正直好みが分れておりました。
色味でしっくりこない状態であったところ、ひょんな事からPVC(硬質塩化ビニル)シートメーカー様からこれを解決する提案がありました。
それはメーカー様の方で一般的なゴールドを意識した調色で所謂ゴールド専用のシートを製造する旨でした。
そうして出来上がったものが今回ご紹介する商品になります。

PGM/PGH

塩ビ/ゴールドミラー PGM

ゴールド専用着色のプレス式PVC基材、裏面に弊社のMP-T(ノーマルミラーフィルム)を加工しております。
ベースの塩ビ(PVC)側から見てのゴールド調の意匠が得られます。
弊社でこれまで手掛けてきたゴールド調のものとしては、最も一般的な少し黄銅味がかかった色合いとなっております。

塩ビ/ゴールドヘアライン PGH

ミラーと同じくゴールド専用着色のプレス式PVC基材、裏面にHL-T(シルバーヘアラインフィルム)を加工。
同じくベースの塩ビ(PVC)側からみてのゴールド調の意匠。

規格・仕様

基材の厚みは0.5㎜厚と1.0㎜厚の2種類のみ。
サイズは910×1,820㎜。
メーカー様別注の為、常に在庫確認はお願い申し上げます。

加工方法

裁断・打ち抜き

ギロチンやシャーリングによる縦・横の裁断加工。
トムソン型やプレス金型での打ち抜き。
板厚0.5㎜に関してはプロッターによる加工も可能な場合があります。
今のところ縦・横や緩やかでシンプルな形状(角型や丸型など)は問題無いと思われます。
複雑な形状は要・検証となります。

切削加工については制限有り。
1.0㎜厚に限ってはパネルソーや昇降板などの丸鋸での縦・横の裁断加工は可。
NC等のエンドミル加工はフィルムが干渉して毛羽立つ恐れがありますので、加工業者様にご相談下さい。

印刷

表面が塩ビなので基本的には塩ビへの印刷方法全般が可能かと思われます。
シルクスクリーン印刷・ホットスタンプ(箔押し)・パッド印刷
但し、ミラーの場合は鏡面反射の影響がありますのでUV方式のインクジェット印刷に関しては機器メーカー様へ確認をお願いを申し上げます。
グラビア印刷やオフセット印刷については、メディアの厚みで対応が分れると思われます。
詳細は加工業者様にご相談下さい。

要注意事項

母材がPVC/硬質塩化ビニルですので、絶対にレーザー加工はおやめ下さい。
塩ビ素材をレーザー加工機にかけますと人体に有害な塩素ガスが生じる恐れがあります。
また、塩素ガスは機器を破損させたり劣化して故障の原因となります。

上記を踏まえての用途案など

塩ビ素材は比較的屋外での耐候性がありますが、フィルムのPET素材はあまり長期的な耐候性がありません。
このことから基本的には屋内での使用前提でご検討下さい。
商品POPやディスプレイ・各種サインプレートなど、アイデア次第で様々な用途が期待されます。
現行の見本帳には掲載されておりません。
A4やチップ見本等は用意しております。
是非お問合せお待ちしております。