はじめに
先月はNPO法人UAPふくろうの会の活動について書きました。
今回、ふくろうの会の園田先生からのご紹介で、同じくNPO法人萩子どもセンター(萩市立児童館)様の活動に弊社のPET樹脂ミラーをご用立て頂いた事例を紹介させて頂きます。
大型万華鏡作り
当初は園田先生を通じて概要を伺っておりました。
ルイスキャロルの児童小説「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」をイメージした鏡を使った不思議な空間を作りたいとの事。
その後、御多忙の園田先生から直接萩児童館の担当職員さんとメール・電話で打ち合わせを重ねました。
NPO法人であるがため予算に余裕がないとの事。
ただ、イベント展示の内容な意義に関しては弊社も共感するところがありましたので、協賛特価にてお手伝いさせて頂く事になりました。
当初は、障子4枚程のミラーを希望されてました。
予算の都合、一番安価な「MP-T(ノーマルミラー)0.5㎜厚A-PET 3×6板 4枚」で決定。
萩子どもセンター様からは写真の提供やWEB・SNSの掲載許可を頂きました。
とても素晴らしい取り組みですので、こうしてブログ掲載を通じて皆様と共有できて光栄です。
木枠作りからミラー貼りの様子
提供頂いた写真や資料には、簡単な設計図等もありましたが職員の皆様が力を合わせて木枠を組み弊社のミラー板を貼りこんでいる様子も映ってました。
手作りで人間味や温かさが伝わるのでそちらの様子中心に写真を掲載していきます。
前日設置の様子
続いてイベント前日の設置の様子になります。
イベント内容について
ここまでで伝えそびれておりましたが、イベントは2024年9月29日開催の「わくわくキッズフェスタ2024」という催しで場所は山口県萩市の児童館・中央公園・萩わんぱーく・あそぼー舎で開催されたそうです。
提供していただいた資料の中にチラシや全体の写真も含まれておりましたので、掲載させて頂きます。
ミラー以外の活動についてもいい機会なのでここでお伝えさせて下さい。
鏡の部屋~大きな万華鏡~
それでは職員さんたちが知恵を絞り力を合わせて制作された大型万華鏡の様子をご覧ください。
0.5㎜厚のA-PETは残念ながら完全な平滑とはいかず微妙に波打った状態です。
これはミラーフィルムを貼る前から、シートメーカーで製造された時からこの状態です。
それほど薄い生地を反りや歪みなく作る事が困難な証拠でもあります。
これをなくすにはやはり生地の厚みを増すしか手立てがありません。
ただ、今回の件に限らずアートや工作、イベント利用で大型作品を作る時には存外「歪みのない映り込み」は必ずしも重要視されないケースがあります。
それは今回のように反射そのものがクリアにすっきりさえ映れば、不規則に歪んだ映り込みが意図せず不可思議で面白い空間になるからなのでしょうか。
許可を得たとはいえ、プライバシーもあるのではっきりお顔が映った写真を選んではおりません。
でも、少なくとも今回掲載した写真は楽しそうな笑顔に見えました。
ミラーを製造する側とすれば、歪みがあるのは不本意ではあります。
ただ、単に機能を追求するばかりではなく今回のように楽しい空間を演出するお手伝いが出来たこと、特にお子様の笑顔を作れた事はとても意義のある事に思えました。
また、弊社のスタッフのモチベーションにも繋がりますので社内で共有したいと思います。
最後に
有難い事に資料とともにイベントの振り返りをまとめた文書も頂きました。
そこには、「イベント開始直後から行列ができ、一日を通して盛況であった。」とありました。
また、「万華鏡内には約90cm四方の広さがあって、ぎりぎり子どもたちが3人ほど入ることができ、友達同士で若干ゆがんで映る鏡の姿を楽しんでいた。家族で子どもを抱っこして入る姿も見られ、親も不思議な体験を楽しんでいるようだった。」ともあります。
次年度以降にむけた改良・改善についても触れられておりました。
弊社にとても大変貴重な経験となり、感謝しております。