はじめに

弊社ではかれこれ十数年前より、元九州大学工学博士で万華鏡伝道師でもある園田高明先生率いるNPO団体「UAPふくろうの会」の活動のお手伝いを時折させて頂き機会がありました。
過去には人が入れる程の大型万華鏡の資材を購入いただいた事もあります。
また、そのご縁の輪で弊社の樹脂ミラーをアート作品作りに御用命頂いた事例もありました。
参照記事はこちらクリック

UAPふくろうの会と今回の協賛(特価対応)について

実はこのUAPふくろうの会では、日本全国や海外に渡って様々な小児病棟や児童施設を巡ってワークショップを開催しておられます。
そこでは子供たちからお年寄りまで、みんなが楽しめる立方体万華鏡「不思議アートのぞき箱」の楽しさを伝える活動をされております。
前出の大型万華鏡などはその活動の一環でした。
弊社製のフィルム加工式ミラーはこの不思議アートのぞき箱作りには少々不向きでしたので、これまでは他社のPCミラー(ポリカーボネイトミラー/以降ポリカミラーと呼称)を活用されていました。
ただ、コロナ禍があけようかという1年程前、園田先生よりある相談を受けました。
内容は、コロナ禍の影響もあり従来のポリカミラーの調達が厳しくなった旨でした。
長年にわたり先生達の活動の趣旨には大いに賛同してはおりました手前、勿論弊社で出来る事があればという事で。
社外仕入れ品にはなりますが、弊社で調達可能なポリカミラーを提供する運びとなりました。
協賛とありますが、最小限の材料費や送料等の実費である協賛特価での対応となっております。
ただ、長引くコロナ禍の影響もあり活動そのものが中断していたという事情もありまして、一年少々経過した直近の活動報告という形になります。

ポリカミラーである必要性について

その前に、まずなぜこの立方体万華鏡「不思議アートのぞき箱」作りに弊社フィルム加工式が不向きで、PCミラーが最適であるかの説明をさせて頂きます。
万華鏡を作る際、思い思いのアート表現の為にまずミラー板を部分的に削って反射膜(層)を除去する作業が必須となります。
フィルムの場合、フィルムを削り取る訳ですがこれが容易にはいかないのです。
実際、弊社素材でこの工作を試した事があり動画にもまとめております。
よろしければ下記動画、参照下さい。

ふくろうの会の活動の趣旨は、特に小児病棟の患者など体力的にも力が弱いお子様やお年寄りが一緒になって取り組みやすいものでないといけないのです。
そういう意味合いで、弊社フィルム加工式は残念ながらこの工作には不向きなのです。
逆に、なぜポリカミラーが向いているのかの説明をします。
一般的なポリカミラーは、ポリカーボネイト樹脂板にアルミ蒸着処理により反射膜が形成され銀止め塗料が塗布された状態です。
この反射膜も含めた塗装面は比較的容易に削ったり、除去する事が可能です。
以前園田先生にもお伺いした事がありますが、初期の頃はマニキュアの除光液でこの塗膜と反射膜を溶かして除去していたそうです。
ただ、除光液の取り扱いは若干の危険性もあります。
そこで近年は工作用の電動ハンドルーターで削るという手法に変わったそうです。
これであれば除光液のような溶剤を扱う必要もありませんし、力の弱いお子様からお年寄りも簡単に作業できるという事。
こういった事情から、ポリカミラーでないといけなかったという訳です。
弊社仕入れポリカミラーの写真です。

掲載許可頂いた直近の活動報告

今回、仙台万華鏡美術館で行われたワークショップ(8月8~9)と秋田自然科学学習館で行われたワークショップ(8月10~11)の写真を提供頂きました。
特に秋田のワークショップについては参加者に写真が弊社サイトに掲載される可能性を了承いただいたそうです。
本当は作品作りにいきいきとしたお顔が映った写真も掲載したいところではありますが、プライバシーの観点もありますのでお顔が解らないよう一部加工はさせて頂いております。
皆様の思い思いの不思議アートのぞき箱の世界を是非ご覧ください。
末尾になりましたが、UAPふくろうの会園田先生および関係者の皆様、写真のご提供誠に有難うございました。

仙台の作品一部

秋田ワークショップの様子

 

秋田作品の一部

最後に

今回は長年ご縁を繋いできましたUAPふくろうの会様の活動内容の事例報告となりました。
今後も日本各地、そして海外まで活動は広がっておられます。
勿論ご要望頂ければこれまで以上にお役立ちできればと考えております。
また報告できることがあれば、弊社WebサイトやSNSでお伝えできればと思います。
今回のように弊社製造品では解決できない事も、外部仕入れ品で対応できることもございます。
出来る・出来ないだけではなく、社内・社外のあらゆる手段をご提案する事によりお客様のお困りごとを解決できるように努めて参りたいと思います。