はじめに

弊社ではラミネートプレートのラインナップの一つにヘアライン調のものがございます。
ミラーに次いでご好評頂いておりますが、時折このヘアラインの柄についてお問合せ頂く事があります。
「柄」と触れてみましたが、ヘアラインと書いてある通り一定の方向に向かってラインが流れております。
今回はその流れ方向について、一度整理をしてみたいと思います。

ヘアラインとは?

そもそもヘアラインとはどんな柄のことでしょうか?
一般的にはステンレスやアルミなど金属板の表面処理の一つで、髪の毛のように細かいラインが直線的に研磨された仕上げの事をさします。
弊社の場合、実際の金属板ではありませんのでいわゆる研磨という訳ではありません。
プラスチックフィルムにミラーと同じくアルミ蒸着処理をし、そこを金属板と同じくラインの表面処理を施しております。
↓弊社のフィルムラミネート式のヘアラインプレート。

ヘアラインプレート

ヘアラインプレート

ラインの流れ方向とは?

前項で、弊社の場合はプラスチックフィルムにヘアライン処理をすると書きました。
平素、弊社では3×6(サブロク)寸の定尺板にフィルム加工を主に行っております。
従って、フィルムもその規格に合わせて作ります。
弊社の場合、3尺の巾が目安になります。
ヘアラインの場合、大抵970㎜巾で第一段階となるフィルムを作ります。
このフィルムの巻出し方向に沿って、直線的なラインを入れる訳ですね。
ちょっと言葉では伝えきれないかと思います。
実際にフィルムから巻出しいる状態の写真でご確認下さい。↓

定尺板の場合はどうなる?

前項で触れた3×6(サブロク)寸の定尺に貼った場合ですね。
板自体となると高さ(H)が約910㎜、長さ(W)が約1,820㎜となります。
この1,820㎜の方向に向かってラインが流れるという事になります。
これも実際の写真でご確認願いましょう。↓

まとめ

柄の流れる方向が決まっているという事は、設計・デザインを考える上でもある程度考慮頂かないといけない場合が多々ございます。
ヘアラインの流れ方向がデザインを左右する事もあります。
単純に歩留まりだけを考慮すると、流れ方向が想定通りいかない事もあるんですね。
ごくごく小さなサイズであれば、ある程度カバーできますが大きいサイズだと取り返しがつかなくなる事もあります。
実際、展示会等のブース装飾などの大きなサイズでの設計図面で実現できないイメージ案を提示された事もあります。
この機会に是非、原板サイズでのヘアラインの流れ方向をイメージして頂ければと思います。

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